
メッセバーゼル
メッセバーゼル(Messe Basel)
ヴィトラ・キャンパスからバスで市内中心部のクララプラッツに戻ってきました。バーゼルを出発する午後6時まで少し時間が有るので、近くの現代建築の見学を続ける事にしました。ひとつはここからトラムで二駅のヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog&de Meuron)のバーゼルメッセです。アルミパネルによる流れるよな外壁は迫力十分です。

ここホール1は以前は別々の展示ホールだったのをトラムの駅をまたいで合体し、そこにシンボリックな大きなホールが作られています。ここメッセバーゼルは、時計や宝石のバーゼルワールドや、世界最大といわれる現代アートのフェアと言われるアート・バーゼルが開かれることからこうした外観イメージはぴったりなのでしょう。

ティンゲリー美術館(Museum Tinguely)
再びクララプラッツに戻り今度はティンゲリー美術館行きバスに乗ります。バス停はVDM行バス停の隣でした。
ティンゲリー美術館はマリオ・ボッタ(Mario Botta)設計で1996年竣工、動く彫刻で有名なスイス出身のティンゲリーの作品を展示しています。バーゼルの美術館の中でも、作品、建築共に注目される美術館です。
美術館はライン河を渡る橋のたもとの交通量ある通りに面しており、それを意識してか外部と隔てる様一見中世の砦の様な姿を見せています。

一方、特徴のあるルーフトップをくぐり一度中庭に入るとライン河畔につながる緑豊かな公園がティンゲリーの作品と共に広がっています。建物も特徴のあるルーフトップで道路側とは違った姿を見せています。

建物の中からも周りの素晴らしい景色が見えますが、気のせいでしょうかその回廊は、何かラ・トゥーレット修道院の回廊を思い出させるものがありました。


遠くに見えるのがロッシュ本社タワー(HdM)
近くにHdM設計の製薬会社ロッシュの本社タワーが見えます。美術館はロッシュ設立100年記念事業として作られたとの事で、ヴィトラ社に続いて、企業のレベルの高いアートへの積極的な関わりを感じました。
バーゼルには更にロッシュと並ぶ世界的製薬会社のノバルチスがありますが、こちらの本社敷地には日本の建築家を含め著名な建築家による建物が立ち並んでいます。ただ企業の敷地内ですから見学は土曜日だけツアーとして可能の様です。滞在スケジュールが合えば是非見学ツアーに参加してみたいところです。
さて、ホテルで荷物を受け取り、バーゼルSSB駅に向かいます。構内の国境ゲートを通りフランスに再入国です。バーゼルSNCF駅午後6時過ぎ発のTER69132 でミュルーズ(Mulhouse)まで行きTER30430 に乗り継いで7時半過ぎに終点のベルフォール(Belfort)に着きました。
明日朝早く電車に乗る事を考えてホテルは駅前にしました。
部屋からは駅舎が目の前に見えます。夜が更けても、空は未だ完全には暗くなっていません。その中、駅舎の外壁のLED照明はRGBの色を変えて上品に点滅し綺麗です。
遠くロンシャン方向の山並みは薄らと夕焼けに染まっています。明日はいよいよロンシャンです。
