フランス ル・コルビュジエと現代建築の旅

はじめに

近代建築に多大な影響を与えたル・コルビュジエの建築は、機会があればいつか訪れたいと思っていました。そうした中、一昨年、フランク・ゲリー展を見る機会が有り、パリのルイ・ヴィトン財団美術館に強い印象を受け、これからの新たな建築を予感しました。そして、それぞれの時代の新たな建築はどの様にして生まれ育っていくのかもっと知りたいと思う様になり、久々にフランスに行く決心をしました。それは建築が時代と共に変わりつつもそこに存在する不変的な価値を感じ取る旅になりました。

 

一方、個人でこうした場所への訪問は果たしてうまくいくだろうか心配もありました。それでも準備を始めてみると、ネット上にはサポートしてくれる様々な情報、ツールが有るのがわかりました。特にスマートホンのアプリには便利ものがたくさんありました。これらを使えば、個人でも旅行代理店に頼らないで海外のオリジナルな旅を実現できる事がわかりました。

そして実際に建築を目の前にした時の感動、得られる知見は期待した以上でした。特にル・コルビュジエの作品は思っていたより保存状態も良く、その前に立てば正に1930年代そして1950年代の空気を体で感じ取る事ができます。建築に興味があられれる方ならばそれぞれの視点で必ず何かが得られるのではと思います。是非訪れられては思います。その訪問のヒントになればと、今回の旅行の様子を雑多な情報も含め紹介いたします。

 

訪問にあたってはコルビュジエ財団のスタッフの方々をはじめ各施設の方々に、親切に対応していただきました。日本人には好感を持っていただいているのが良くわかりました。その関係を今まで築かれてきた先人の方々の努力に感謝したいと思います。