行程
既に定年退職した身ですが、一方でまだ仕事を持っている為、期間は週末を挟んだ一週間に。それでコルビュジエの建築をどこまで見れるかチャレンジとなりました。限られた日程で可能なプランをいろいろ検討するのもオリジナル旅行の楽しいところです。
一方、検討していく内に訪問地近くの現代建築もできるだけ見みたいと欲が出てきた為当初考えたニース(カップ・マルタンやお墓)やスイスレマン湖周辺(小さな家等)は日程に収まらくなり断念、マルセイユ(ユニテ)よりリヨン(フェルミニ、ラ・トゥーレット),バーゼル経由ロンシャンそしてパリに向かうプランに落ち着きました。パリ滞在を最後にしたのは”コルビュジエのアトリエ”*が土曜日しか公開されていない事が理由でした.
*:2018年6月修復再オープン後は日曜を除いて毎日公開中(ツアーのみ)

日程
時期は2016年6月18日(土)からの週に決めました。理由は、バカンスシーズン前で航空運賃やホテルが安く未だ混んでいないだろうと考えた事に、天候がこの頃から安定してきてまだ暑くもないと考えた事がありました。これは30年以上前フランスにいた事がありその昔の記憶からでしたが、今年もその通りで雨模様の天気だったのが旅行に出かける頃から晴天続きに変わりました。そしてこの時期は夜の9時を過ぎても明るくて建築を見るのに一日を有効に使えるのではと考えた事もありました。
交通機関
フランスへはエールフランスの便を2月初めに予約しました。大手エアラインの中で料金が安かった事、また興味があったプレミアムエコノミーが通常のエコノミー料金よりも安い早割りキャンペーンがあったので決めました。さらに出発の数日前には、わずかな追加で、ビジネスクラスへのアップグレイドが可能でした。ネットでよくチェックすれば個人でもお得なチケットを手に入れるチャンスはありそうですね。
また、エールフランスを選んだのは、パリからマルセイユまでのフライトの接続が良く追加料金がかからない事、それに帰国便が土曜深夜パリ発翌日羽田着で帰国日の土曜日も一日有効に使える事がありました。

フランス国内の移動は主にフランス国鉄(SNCF)を利用しました。これは今回訪問するローカルエリアへのアクセスが良い事、海外よりのツーリスト向けにディスカウントチケットが有る事、それにTVで良く紹介されるヨーロッパ鉄道旅行に心ひかれた事もありました。実際快適な旅でした。具体的にはネット上のRail Europe Japanでフランスレールパスを購入。早割キャンぺーンがあり、一等車4日間有効のチケットが17,000円でした。またTGVの予約には列車ごとに1,300円の手数料、それにRail Europe Japanの手数料、チケット送料がまとめて各1,500円かかりました。
TGVの予約は払い戻しや変更は不可でしたが、Rail Europe Japanによるとこの時期はヨーロッパの一大イベントであるヨーロッパサッカー選手権"Euro2016"がフランスで開催される為TGVもかなりの混雑が予想される事、またフランスレールパス分の現地割り当て座席数は限定されているとの事で予め日本で購入しました。実際、乗車したTGVの一等車はいずれも満席でした。現地で個別に切符を安く入手する方法もある様でしたが、これでも充分リーズナブルな料金と思いますし、切符を購入する時間を節約でき、事前にスケジュールを確定できるメリットは大きいと考えました。

鉄道の他にコーチバスの利用も検討しました。今回の行程はいずれもコーチバスでも計画できます。料金は安く、またリヨン→ベルフォート(ロンシャン)といった夜行バスによる移動は時間節約になりますが、体力の事を考え今回は選択しませんでした。
またフランスではシェアカーが結構普及している事が分かりました。時間はオファーにあわせる必要がありますが安く且つ公共交通機関がないルートの移動が可能です。例えばフェルミニ→ラルブレル(トゥーレット修道院)やマルセイユから交通の便の悪いトロネ修道院そばの村までのオファーもありました。若い人、時間に余裕のある方にはお勧めと思います。同乗者との出会いも有るでしょう。きっと面白いブログも書けるのではないでしょうか。
